お盆とは?由来と過ごし方
公開日:2026年08月15日
【2026年版】お盆とは?由来や時期、過ごし方を分かりやすく解説
はじめに
毎年8月になると、「お盆休み」「お盆の帰省」という言葉を当たり前のように耳にします。
実家へ帰省したり、お墓参りをしたり、ご家族や親戚が集まったりする方も多いのではないでしょうか。
しかし、改めて考えてみると、
「そもそもお盆とは何だろう?」
「なぜ8月にお墓参りをするの?」
「7月がお盆の地域もあるのはなぜ?」
など、意外と知らないこともあります。
今回は、日本の夏の大切な風習である「お盆」について、その意味や由来、時期、一般的な過ごし方をご紹介します。
そして不動産会社の視点から、お盆だからこそご家族で考えていただきたい「実家や相続」についても触れてみたいと思います。
1章 そもそも「お盆」とは?
私たちが毎年当たり前のように迎えている「お盆」。
一般的には「ご先祖様が帰ってくる時期」として知られていますが、その成り立ちをたどっていくと、仏教の行事だけでは説明できない、日本独自の文化が見えてきます。
「お盆」の正式名称は「盂蘭盆会」
お盆は、仏教では「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と呼ばれます。
その由来として広く知られているのが、仏教経典の一つである「盂蘭盆経(うらぼんきょう)」に説かれている、釈迦の弟子・目連(もくれん)にまつわる物語です。
目連は神通力によって、亡くなった母親が苦しんでいることを知ります。
母親を救いたいと釈迦に相談したところ、修行を終えた僧侶たちに食べ物などを供養するよう教えられ、その教えに従ったことで母親を救うことができた、と伝えられています。
この説話が、ご先祖様や亡くなった方を供養する「盂蘭盆会」の背景の一つとされています。
ただし、現在私たちが行っている日本のお盆が、この仏教行事だけからそのまま成立したわけではありません。
仏教と日本古来の「祖先を敬う文化」が結びついた
日本には仏教が伝来する以前から、亡くなった家族や祖先の霊を敬い、節目の時期に迎えるという考え方がありました。
そこへ仏教の盂蘭盆会が伝わり、長い年月をかけて日本古来の祖先を敬う文化や地域ごとの風習などと結びついていったと考えられています。
そのため、日本のお盆には、
・お墓参りをする
・仏壇にお供えをする
・迎え火を焚く
・送り火を焚く
・盆提灯を飾る
・精霊馬を作る
など、さまざまな風習があります。
さらに、その方法は全国一律ではありません。
地域や宗派、家庭によって、お盆の迎え方や供養の方法には大きな違いがあります。
これも、お盆が長い歴史の中で、それぞれの地域文化と結びつきながら受け継がれてきたことを表しています。
お盆はいつ頃から日本で行われている?
日本における盂蘭盆会の歴史は非常に古く、奈良時代以前までさかのぼるとされています。
当初は宮中や寺院などを中心とした仏教行事として行われ、その後、時代の変化とともに一般の人々にも広がっていきました。
江戸時代になると、寺院と一般家庭との関係も深まり、お盆にご先祖様を供養する習慣が庶民の生活にも定着していったと考えられています。
こうして長い時間をかけて、「ご先祖様を迎え、家族で供養し、再び送り出す」という現在のお盆につながる文化が形成されていきました。
なぜお盆には実家へ帰省するの?
現在では「お盆=帰省」というイメージも強くなっています。
もちろん、現代のお盆休みや企業の夏季休暇といった社会的な事情もありますが、その根底には「家族が集まり、ご先祖様を迎える」というお盆本来の意味があります。
実家へ帰り、お墓参りをして、仏壇に手を合わせ、久しぶりに家族で食卓を囲む。
何気なく毎年行っていることも、実は何世代にもわたって受け継がれてきた日本の文化の延長線上にあります。
お盆は単なる「夏休み」ではなく、亡くなった方を偲び、ご先祖様とのつながり、そして今を生きている家族とのつながりを改めて感じるための大切な機会ともいえるでしょう。
そして、久しぶりに家族が実家へ集まるからこそ、「この家をこれからどうしていくのか」「将来誰が管理するのか」といった、普段はなかなか話す機会のないことを考えるきっかけにもなります。
お盆の歴史を知ってみると、「帰省して家族が集まる」という現在の過ごし方にも、より深い意味が感じられるのではないでしょうか。
2章 お盆はいつ?
現在、日本で一般的なお盆は8月13日から16日頃です。
一般的には、
8月13日 迎え盆
8月14日・15日 お盆の期間
8月16日 送り盆
という流れになります。
一方、東京など一部の地域では7月13日から16日頃にお盆を行うところもあります。
これは明治時代に旧暦から新暦へ移行したことなどが関係しており、現在でも地域によってお盆の時期や風習には違いがあります。
3章 迎え火と送り火にはどんな意味がある?
お盆の代表的な風習が「迎え火」と「送り火」です。
迎え火は、ご先祖様が迷わず自宅へ戻ってこられるように目印として焚くもの。
送り火は、お盆を一緒に過ごしたご先祖様を再び送り出すためのものです。
地域によっては、キュウリを馬、ナスを牛に見立てた「精霊馬」を飾ることもあります。
「早く帰ってきてほしいので馬に乗り、帰りは牛に乗ってゆっくり戻ってほしい」といった願いが込められているとされています。
こうした意味を知ると、昔から続くお盆の風習も少し違って見えてきますね。
4章 お墓参りは何をすればいい?
お盆にお墓参りをされる方も多いと思います。
一般的には、お墓の周囲を掃除し、墓石をきれいにして、お花やお供え物を供え、お線香をあげて手を合わせます。
大切なのは、形式だけにこだわることではなく、ご先祖様や亡くなったご家族を思い出すことではないでしょうか。
普段なかなかお墓参りに行けない方にとっても、お盆はご家族でお墓を訪れる良い機会になります。
5章 お盆は家族が集まる貴重な機会
現在では、仕事や進学などによって、ご家族が全国各地で別々に暮らしていることも珍しくありません。
だからこそ、お盆や年末年始は家族が顔を合わせる貴重な機会です。
久しぶりに実家へ帰り、
「親も年を取ったな」
「この家もだいぶ古くなったな」
「将来、この実家はどうするんだろう」
と感じることもあるのではないでしょうか。
実は、ここからが不動産会社としてぜひお伝えしたいことです。
6章 お盆だからこそ「実家のこれから」を話してみませんか?
相続や実家の売却についてご相談を受けていると、
「親が元気なうちに話しておけばよかった」
というお話を耳にすることがあります。
不動産は、預貯金のように簡単に分けることができません。
例えば兄弟3人で実家を相続した場合、
誰が住むのか。
誰が所有するのか。
売却するのか。
空き家として残すのか。
売却した場合のお金をどう分けるのか。
さまざまな問題を考える必要があります。
もちろん、せっかく家族が集まったお盆に難しい話をする必要はありません。
しかし、
「この家、将来どうする?」
そんな一言から、ご家族で少しだけ話してみることは、とても大切だと思います。
7章 空き家になってからでは遅いこともあります
実家を誰も利用しなくなると、建物は想像以上のスピードで傷んでいきます。
庭木や雑草の管理、郵便物、防犯、台風や大雨への対応など、所有しているだけでも管理が必要です。
さらに、不動産を売却しようと思ったときに、
境界が分からない
相続登記が終わっていない
建物が未登記だった
共有者との話し合いがまとまらない
残置物が大量にある
といった問題が見つかることもあります。
こうした問題は、時間に余裕があるうちであれば、一つずつ整理できます。
そのため、「まだ売る予定はないから関係ない」ではなく、親御様がお元気なうちから、不動産の状況だけでも確認しておくことをおすすめしています。
まとめ お盆を家族のこれからを考えるきっかけに
お盆は、ご先祖様を迎え、供養する日本の大切な風習です。
同時に、普段なかなか会えないご家族や親戚が集まり、昔のことやこれからのことを話せる貴重な時間でもあります。
お墓参りをして、ご先祖様や家族の歴史を振り返ったその日に、「この実家をこれからどうしていこうか」と少し話してみるのも良いのではないでしょうか。
すぐに売却する必要はありません。
相続が発生してから慌てるのではなく、まずは現在の不動産の状況を知っておくだけでも大きな一歩です。
おださが不動産では、小田急相模原を中心に、相模原市・座間市・町田市・大和市・海老名市などで、不動産売却、相続、空き家、住み替えなどのご相談を承っています。
「まだ売るか決めていない」
「家族で話し始めたばかり」
という段階でも問題ありません。
今年のお盆が、ご先祖様を思い、ご家族との時間を大切にしながら、これからの住まいや実家について考えるきっかけになれば幸いです。
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